アウトドア日記


by nari0000000000

甲武信岳

2010年4月10日(土)
11:30梓山→12:30毛木平→14:30十文字小屋→武信白岩山→18:30ビバーク地

2010年4月11日(日)
7:00ビバーク地→三宝山→9:00甲武信岳→甲武信小屋→11:20木賊山→
徳ちゃん新道→13:30西沢渓谷入口

信濃川上駅から川端下行きのバスに乗る。乗客は我々と部活にいくらしい
中学生とおばあちゃんの四人だけ。
がら空きの車内で車窓から川上村の畑を眺めながら揺られていると、
ついついうとうとしてしまい、すぐに梓山のバス停に到着。

毛木平までレタス畑の中、舗装された道路をまっすぐ歩く。
青空の下、風がすこぶる気持ちいい。

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毛木平までの道路


このあたりの夏の風景が好きだ。レタス畑が一面に広がり、緑と青と農作業をして
いる人がいるだけの風景。

前にこの辺りを歩いていると農作業をしている人のラジオから吉田拓郎の「結婚しようよ」
が流れてきた。なぜだか妙に夏のその風景に似合っていて、この辺りを通るたびに
「結婚しようよ」が頭の中を流れ出す。

mt_hanterさんと山や旅行やラーメンの話などをしながら歩いていると、思ったより早くに
毛木平の駐車場着いた。

駐車場では沢屋さんたちが支度をしていた。挨拶をして少しお話をする。年季の入ったボコボコ
のビリー缶がかっこいい。それにしても家庭用のカセットガスコンロを持ち上げるのか?さすがである。
お酒もたぶん大量に持って上るのだろう。

毛木平から十文字峠に向かう。急坂。日頃の運動不足と不摂生がたたってすぐに息があがる。
時々立ち止まりつつゆっくりと歩く。立ち止まると風が気持ちいい。誰もいない。
この時期の奥秩父はやはり静かだなあと嬉しくなる。


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千曲川源流部 水は綺麗が砂でけっこう埋まっている

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カラマツの絨毯 歩くと気持ちよく足早になる


十文字峠で一服し、水を汲みにいく。日が暮れるまでにはまだだいぶ時間がある。
ここで止まってしまうのはなんだかもったいない。甲武信岳に向けて先に進むことにする。


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十文字小屋の表札がかっこいい

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水3リットル確保 
プラティパスのキャップをなくしたのでダイドーのなんかのペットボトルのキャップで代用

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十文字出てすぐ ここでアイゼンを装着

大山に出るとやっと展望が広がった。やはり尾根歩きはこうでなくては!
と思った矢先にすぐ樹林帯に、、その後もそれの繰り返し。

そろそろ日も暮れかかってきたので寝床を探しながら歩く。なかなか手頃なところが見つからない。
狭いがなんとか寝れるかなというところが見つかったが、この先すぐにもっと快適なところ
があるような気がしてならない。もう少し先へ進んでみることにする。


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クサリ場 mt_hanterさん
雪に埋もってクサリが使えなかったが、アイゼンの爪先を岩にかけるよい練習になった

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大山のあたり 展望ひろがる

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ジャンダルム・・・ではない


武信白岩山を過ぎたあたりでだいぶ暗くなってきたので、これから先、最初に見つかった
平らなところを寝床しようと決めた。決めてすぐによい寝床が見つかる。

先ずは残雪を掘ってビールを冷やす。そしてオレンジを切って食べる。
疲れた体にフルーツはやはりうまい!

テントを設営しようとすると、mt_hanterさんは「ゴロ寝でいいや」と言う。
雨も降りそうにないし真似して僕もゴロ寝とする。

床は凍っているのか溶けているのかよく分からない状態。でもまあグランドシートを敷くから
問題ないだろう。準備はすぐに終わった。なにせシートを敷いてシュラフを出すだけだから簡単。
朝のテント撤収の作業がないと思うとすごく気が楽だ。

きんきんに冷やしたビールで乾杯。7、8時間の行動時間だが疲れきっていたので
ビールが体に染みる。ビール1本、真澄1本ではまったく物足りない。

晩ごはんも食べたしお酒もなくなったし、何より寒くなってきたので早めにシュラフ
にもぐり込む。

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森に抱かれて眠る 少し荷物を広げすぎたか、、


夜半、風の音で目を覚ます。目を開けると木々がかなり揺れている。
上は風がだいぶ強いようだ。でもここは樹林帯、安心してまた目を閉じる。
気になってなかなか眠れなかった風の音もいつしか子守歌に変わり、
気がつけば朝だった。

気持ちの良い朝。風もほとんどない。ささっと片付けを済まし、甲武信岳に向かう。
すぐに山頂に着く。ここまで誰とも会わず、山頂も誰もいない。静かだ。


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甲武信岳山頂より

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富士山は頭は雲の中


ひとしきり写真と動画を撮って甲武信小屋の前のベンチで一休み。
そういえば二年前、ここでchill_chillさんと出会ったのだ。
あれから何回一緒に歩いただろう。
雪に半分埋まった小屋の扉を眺めながらそんなことを思うとなんか感慨深いものがあった。


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甲岳信小屋


徳ちゃん新道に向かう途中、一組のカップルとすれ違う。徳ちゃんへはトレースが分かり
づらいから一度木賊山に上ったほうがよいとのこと。木賊の斜面についたその人達の
トレースを辿っていく。

木賊の斜面は雪がまだけっこう残っており、腰まで埋まってしまうこともあった。
また、低い木が邪魔で歩きにくい。
大変だなーと思いながら辿っていったが、途中でトレースが切れた。
少し戻ってトレースを探してみるが見つからない。
mt_hanterさんが先頭を代わり、道を開拓してくれた。
その後を追ってすぐに登山道に出る。


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トレースなくなる


徳ちゃん新道を下る。雪のない幹がむき出しの道で重登山靴はとにかく歩きにくい。
トレランシューズだったらどんなに楽だったろうと思いながら、転ばぬようゆっくり歩く。

西沢渓谷に着いて、蒟蒻館に寄る。先ずはつき出しの蒟蒻をつまみに冷えたビールで乾杯。
ずっと水飲むのを我慢していた甲斐があって美味すぎた!
そして蒟蒻ざる蕎麦定食を食べる。蒟蒻の入った蕎麦と蒟蒻のみそ田楽と蒟蒻刺身と
蒟蒻ゼリー。どんだけ蒟蒻使ってんねん!と思った。おいしかったけど。

満腹になってバス停にいくと発車時間までまだ30分以上ある、バス停前の
茶屋でビール飲んで待つことに。つまみに漬物を頼むと、おばさんが
「うちの蒟蒻の刺身はおいしいから蒟蒻のほうがいいよ」と薦められ、また蒟蒻を食べることに。
でもここの蒟蒻のほうがおいしかった。

もう今年は蒟蒻食べなくていいなと思った。
こんなに「蒟蒻」という文字を打つことも、この先もうないだろう。
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by nari0000000000 | 2010-04-17 20:12 | 山歩き