南ア深南部釣行
2010年 09月 09日
2010年9月4日(土)~2010年9月5日(日)
東京から6時間かけて南アルプス深南部の名渓へ。何年も前から憧れていた渓である。
一日二日では釣りきれない長い沢のため、なかなか行けずにいたが今回一泊二日で
釣れるところまで釣ってみようということになった。
車止めから少し林道を歩き、吊り橋を渡ってダムのバックウォーターから入渓。
ダムの上流部は完全に水が枯れてしまっている。
少し心配になったが、遠くで沢の音がするし伏流しているせいだろう。
出発
吊り橋
水のない川底をしばらく歩く。広大である。それにしても早く水が出てきてほしい。
腹は減って早く朝食を食べたいが、水が出てくるまでは休むに休めない。
みな黙々と歩く。
小さな水流が現れたところで休憩。朝食とする。これで一安心だ。
足周りはPazdesignのウェーディングシューズと渓流のネオプレンスパッツ
ウェーディングシューズはモンベルのサワートレッカーに比べると滑りやすかった
コンビニで買ったおにぎりで簡単に朝食を済ませ、いざ奥地へ。
歩を進めるにつれどんどん水量が増え、釣れそうなポイントもちらほら現れはじめる。
一人なら竿を出していたところだ。
釣りをしようと決めていたところまではまだまだ先のため、おいしそうなポイントを
横目に進む進む。
良さそうなポイントが出てきだす
二股に分かれたところで竿を出してみることにする。janさんは一人で支流へ。
すぐに反応があったらしく、これは期待も高まる。
ビバークポイントに向けTanzawaさん、ULGさん、私の3人で釣り上がる。
二股のあたり(janさん撮影)
Mariposa背負った源流釣り師
Tanzawaさんのキャストがやたらうまい!綺麗なループがきちんとターンしてフライが
すっと飛んでいく。私のキャストを見られるのが恥ずかしくなったが、そうも言ってはいられない、
釣らねばならない。パイロットフライをメイフライパラシュート#12として釣り上がる。
反応は思わしくない。先行者らしき足跡が気になる。けっこうはっきりしているが今日
のものなのか?
だいぶ奥まで進むと反応がよくなってきて数匹釣る。型はどれもあまり大きくない。
しかし沢の規模が大きいからか?サイズのわりに力が強く良く引く。
素晴らしい渓相を2時間ほど釣り上がって三股出合いのビバークポイントに到着。
ザックをおろして一休みし、食料調達のため早々に腰を上げ各々空身で沢分散。
Tanzawaさんは中規模の支流へ。janさん、ULGさんはそのまま本流へ。私は小さな支流に入った。
先行者があったとしてもこんな大きな沢で私が入るようなこんな小さなところに入る人は
いないだろうと魚が残っていることをかなり期待。
入ってすぐに反応あり。魚は多いが、小さな魚ばかりの様子。針を咥えるまでに至らない。
しばらくして一匹釣ったがサイズが小さい。リリースするかかなり迷う。申し訳ないが
骨酒のためにキープした。
小さな滝をいくつか越える。反応は良くも悪くもならないが、サイズが良くなった。
まあまあのサイズを釣った。ここまではすべてニッコウイワナ(ハイブリッド?)
ニッコウイワナ?
いい時間になってきており、そろそろ良い型の魚を数尾揃えたいと焦ってくる。
焦り出したところで魚留めらしき滝が出現。まだ満足のいくサイズを一匹も釣っていない。
フライを投じる前に深呼吸をして、ラインに傷がないかを確認する。
日も陰りはじめていたため、これまでつけていたメイフライ#12をエルクヘアカディス#10に取り替える。
滝の左側の水流、白泡の切れ目のあたりにエルクヘアカディスをぶち込む。
いきなり出てくれた。ランディングするとでかいヤマトイワナ。思わず叫んでしまった。
魚留めらしき滝
尺ヤマト 持ち帰ってまな板についたメジャーで計るとぎりぎり30cmあった
静かに釣ったのでこの淵でまだ期待できる。今度は滝の中央の流れにフライを流す。
また出た!しかし、合わせるのが早かった。しかも針がかりした感触。
その後、何回か同じところを流すがやはり出てくれない。
しばらく時間をおいて同じところをまた流したら今度は針にかかった。
これも九寸の美しいヤマトイワナ。「なんじゃここーー」とまた叫んでしまった。
まだいけそうな気がしてその後もフライを代えたりしてしつこく狙ったがこの日はこれにて終了。
ビバークポイントに戻った。
九寸ヤマト 一度針がかりしたのにまた出てきた魚はこれがはじめて
ビバークポイントに戻るとみんなもう帰られており、タープも張られてすごい量の蒔が集められていた。
釣りにのめり込みすぎたか・・・申し訳なかった・・・
火起こし
農ポリと荷造り紐を利用したタープ
火を起こしてからはTanzawaさんの魚の捌き方、手際よすぎる調理に感心しきり。
岩魚のなめろう・刺身・皮のバターソテー、モツ炒めに卵のしょうゆ漬けができるまであっという間だった。
ULGさんが焚き火で炊いたふっくらしたお米に焼き枯らした岩魚のほぐし身の混ぜごはんと
骨まで食べられるほど煮込んだ白味噌仕立ての岩魚汁。それに充分すぎる量のビール。
ごはんで腹を落ち着かせた後はなめろう・刺身を肴にjanさんのつくった飴色の骨酒で渓語り。
最高の宴だった。
骨酒の後は富士山麓で酔っ払い、タープの下でゴロ寝。朝まで目を覚ますことはなかった。
イワナを三枚におろすところ 皮・腸・胃袋を綺麗に分類
イワナの刺身・なめろう、皮のバターソテー
米炊きと焼き枯らし
渓鮮丼
イワナ汁
骨酒呑みながら渓語り
翌朝、ULGさんと支流へ。水量も豊富で素晴らしい渓相。さっそくULGさんが一匹釣った!
その後も良い型を掛けるが手元でバラす。実に惜しかった・・・
朝、日の光が渓流に差し込んでくる 綺麗だった (janさん撮影)
泳がなければ先にいけない淵にきて、この先までいくか相談。泳いだ先にある滝にとりついても
登れるかどうかは分からない。ここまで好反応続きであれば無理してでも行っただろうが、
もうすぐお昼時でもあるし諦めて戻ることにした。
お昼ごはんもTanzawaさんの岩魚づくしの料理。1本ずつ残しておいたビールで乾杯。
岩魚のほぐし身まぜごはんのおにぎりに卵のしょうゆ漬けをのせて、ビールでごくり。
最高というよりほかなかった。
昼食時
昼食
お昼ごはんを食べて満腹になって帰った。
汗をかいたので最後にひと泳ぎ
入渓したダム上に戻る
だらだらと長い文章になってしまったが、とにかく美味しい釣行だった!
東京から6時間かけて南アルプス深南部の名渓へ。何年も前から憧れていた渓である。
一日二日では釣りきれない長い沢のため、なかなか行けずにいたが今回一泊二日で
釣れるところまで釣ってみようということになった。
車止めから少し林道を歩き、吊り橋を渡ってダムのバックウォーターから入渓。
ダムの上流部は完全に水が枯れてしまっている。
少し心配になったが、遠くで沢の音がするし伏流しているせいだろう。
出発
吊り橋
水のない川底をしばらく歩く。広大である。それにしても早く水が出てきてほしい。
腹は減って早く朝食を食べたいが、水が出てくるまでは休むに休めない。
みな黙々と歩く。
小さな水流が現れたところで休憩。朝食とする。これで一安心だ。
足周りはPazdesignのウェーディングシューズと渓流のネオプレンスパッツ
ウェーディングシューズはモンベルのサワートレッカーに比べると滑りやすかった
コンビニで買ったおにぎりで簡単に朝食を済ませ、いざ奥地へ。
歩を進めるにつれどんどん水量が増え、釣れそうなポイントもちらほら現れはじめる。
一人なら竿を出していたところだ。
釣りをしようと決めていたところまではまだまだ先のため、おいしそうなポイントを
横目に進む進む。
良さそうなポイントが出てきだす
二股に分かれたところで竿を出してみることにする。janさんは一人で支流へ。
すぐに反応があったらしく、これは期待も高まる。
ビバークポイントに向けTanzawaさん、ULGさん、私の3人で釣り上がる。
二股のあたり(janさん撮影)
Mariposa背負った源流釣り師
Tanzawaさんのキャストがやたらうまい!綺麗なループがきちんとターンしてフライが
すっと飛んでいく。私のキャストを見られるのが恥ずかしくなったが、そうも言ってはいられない、
釣らねばならない。パイロットフライをメイフライパラシュート#12として釣り上がる。
反応は思わしくない。先行者らしき足跡が気になる。けっこうはっきりしているが今日
のものなのか?
だいぶ奥まで進むと反応がよくなってきて数匹釣る。型はどれもあまり大きくない。
しかし沢の規模が大きいからか?サイズのわりに力が強く良く引く。
素晴らしい渓相を2時間ほど釣り上がって三股出合いのビバークポイントに到着。
ザックをおろして一休みし、食料調達のため早々に腰を上げ各々空身で沢分散。
Tanzawaさんは中規模の支流へ。janさん、ULGさんはそのまま本流へ。私は小さな支流に入った。
先行者があったとしてもこんな大きな沢で私が入るようなこんな小さなところに入る人は
いないだろうと魚が残っていることをかなり期待。
入ってすぐに反応あり。魚は多いが、小さな魚ばかりの様子。針を咥えるまでに至らない。
しばらくして一匹釣ったがサイズが小さい。リリースするかかなり迷う。申し訳ないが
骨酒のためにキープした。
小さな滝をいくつか越える。反応は良くも悪くもならないが、サイズが良くなった。
まあまあのサイズを釣った。ここまではすべてニッコウイワナ(ハイブリッド?)
ニッコウイワナ?
いい時間になってきており、そろそろ良い型の魚を数尾揃えたいと焦ってくる。
焦り出したところで魚留めらしき滝が出現。まだ満足のいくサイズを一匹も釣っていない。
フライを投じる前に深呼吸をして、ラインに傷がないかを確認する。
日も陰りはじめていたため、これまでつけていたメイフライ#12をエルクヘアカディス#10に取り替える。
滝の左側の水流、白泡の切れ目のあたりにエルクヘアカディスをぶち込む。
いきなり出てくれた。ランディングするとでかいヤマトイワナ。思わず叫んでしまった。
魚留めらしき滝
尺ヤマト 持ち帰ってまな板についたメジャーで計るとぎりぎり30cmあった
静かに釣ったのでこの淵でまだ期待できる。今度は滝の中央の流れにフライを流す。
また出た!しかし、合わせるのが早かった。しかも針がかりした感触。
その後、何回か同じところを流すがやはり出てくれない。
しばらく時間をおいて同じところをまた流したら今度は針にかかった。
これも九寸の美しいヤマトイワナ。「なんじゃここーー」とまた叫んでしまった。
まだいけそうな気がしてその後もフライを代えたりしてしつこく狙ったがこの日はこれにて終了。
ビバークポイントに戻った。
九寸ヤマト 一度針がかりしたのにまた出てきた魚はこれがはじめて
ビバークポイントに戻るとみんなもう帰られており、タープも張られてすごい量の蒔が集められていた。
釣りにのめり込みすぎたか・・・申し訳なかった・・・
火起こし
農ポリと荷造り紐を利用したタープ
火を起こしてからはTanzawaさんの魚の捌き方、手際よすぎる調理に感心しきり。
岩魚のなめろう・刺身・皮のバターソテー、モツ炒めに卵のしょうゆ漬けができるまであっという間だった。
ULGさんが焚き火で炊いたふっくらしたお米に焼き枯らした岩魚のほぐし身の混ぜごはんと
骨まで食べられるほど煮込んだ白味噌仕立ての岩魚汁。それに充分すぎる量のビール。
ごはんで腹を落ち着かせた後はなめろう・刺身を肴にjanさんのつくった飴色の骨酒で渓語り。
最高の宴だった。
骨酒の後は富士山麓で酔っ払い、タープの下でゴロ寝。朝まで目を覚ますことはなかった。
イワナを三枚におろすところ 皮・腸・胃袋を綺麗に分類
イワナの刺身・なめろう、皮のバターソテー
米炊きと焼き枯らし
渓鮮丼
イワナ汁
骨酒呑みながら渓語り
翌朝、ULGさんと支流へ。水量も豊富で素晴らしい渓相。さっそくULGさんが一匹釣った!
その後も良い型を掛けるが手元でバラす。実に惜しかった・・・
朝、日の光が渓流に差し込んでくる 綺麗だった (janさん撮影)
泳がなければ先にいけない淵にきて、この先までいくか相談。泳いだ先にある滝にとりついても
登れるかどうかは分からない。ここまで好反応続きであれば無理してでも行っただろうが、
もうすぐお昼時でもあるし諦めて戻ることにした。
お昼ごはんもTanzawaさんの岩魚づくしの料理。1本ずつ残しておいたビールで乾杯。
岩魚のほぐし身まぜごはんのおにぎりに卵のしょうゆ漬けをのせて、ビールでごくり。
最高というよりほかなかった。
昼食時
昼食
お昼ごはんを食べて満腹になって帰った。
汗をかいたので最後にひと泳ぎ
入渓したダム上に戻る
だらだらと長い文章になってしまったが、とにかく美味しい釣行だった!
by nari0000000000
| 2010-09-09 07:28
| フライフィッシング