アウトドア日記


by nari0000000000

K沢釣行

日程:2010年9月4日(日)~2010年9月5日(月)

釣りシーズンも終わってしばらく経つ。最近、今シーズン最も感動した釣りはどこだっただろう
と振り返ることも多いが、そんな時にいつもこの渓のことが真っ先に思い浮かぶ。

北アルプスでも南アルプスでもなく、周囲を1000メートルぐらいの地味な山容の山々に
囲まれた静かな山域にある渓である。

山が大きいほどその谷にある渓流も大くなるものだが、この渓流はその山の大きさから考えると
驚くべき規模だった。
この辺りの他の沢ではよく釣りをしていたものの、まさかあれほどの渓が奥深くまで広がっていようとは
とは思っていなかった。

この沢は前から地図を眺めていて気にはなっていたものの「ゴルジュっぽい」「林道が閉鎖されて
いる」「入渓点が分からない」などの理由から釣るのが難しそうなので今まで足が遠のいていた。

今回、この沢で何度も釣りをしたことがあり、地形もよく把握されているjanさんに連れていって
もらうこととなった。

それにしても何年も人が来ないと(少しは来るだろうが)、岩魚はこんなにも育つのか。
成長しきった大きなヒレに鋭い牙、腹は実に濃いオレンジ色をしていて中には金色のものまでいる。
そのようなワイルドな魚体の岩魚達がたくさんいいた。

魚だけではなく植物にも驚いた。私は植物について疎いほうだが、渓流を歩きながら時々足を止め
て山の斜面をじっくり眺めてみると実に色々な木や草が生えており、この辺の他の渓流に比べて
自然が豊なことを感じる(この辺の他の渓流も充分に素晴らしいけれど)。

土砂崩れの後はほとんどなく土壌がしっかりしている感じがする。そのためか、沢には砂が
ほとんど流れ込んでおらず、底石だらけの岩魚の隠れ家だらけだった。

この渓流に続く林道は随分前に閉鎖されたとのことだが、林道が閉鎖される前はこんなにも
自然豊かだっただろうか。

この素晴らしい渓相や魚をたくさん写真におさめておきたかったが、この日はあろうことか
カメラを忘れてきてしまった。
滅多にない渓相と滅多にない魚体、それに夜は満天の星空だったのに。

三脚だけは忘れずしっかり持ってきていた。もちろんだが意味のない荷物である。
そのため、このブログの写真は全てjanさんにいただいたものである。

前置きが長くなりすぎてしまったが、そのような良い雰囲気の沢に降り立ち、さっそく釣行開始。

といきたいところが、いきなり巻けない滝の出現でさっそく入渓に失敗。
やっと釣りができるとなった頃にはすでにヘトヘトになっていた。


d0111124_17133033.jpg

林道から

d0111124_17151670.jpg

一度沢に降りようとしたものの巻けそうになかった滝

ヘトヘトだったし入渓に成功したことを祝って先ずはビールで乾杯。全く冷えてないビールが
異常なほどうまい!

木々は頭上高くで交差している。フライを木に引っ掛ける心配もなく、ロッドは振りやすそう。
ラインを振りながら釣り歩ける。

先行させていただき釣り上がっていく。まだ水温が低いせいか、なかなか反応がない。
しかし魚の走る姿は時々みかける。魚はいるがまだ捕食時間ではないようだ。


d0111124_1718379.jpg

このような渓相がしばらく続く 滝を巻くのがけっこう大変


谷に日が差し込んでからしばらくしてヤマメを釣る。これだけ上流にヤマメがいることに驚いた。
それにしても野生味溢れる素晴らしい魚体。
出方はいかにもヤマメという素早い出方をした。イワナを釣る気でいたのに合わせ遅れせず
よかった。


d0111124_17202943.jpg

渓相に似合い黒々とした魚体のヤマメ


このヤマメを1匹釣った後はワイルドイワナのオンパレード!素晴らしい魚体にいちいち驚く。
しかしよくバラした。何がいけなかったのだろう。フライはメイフライパラシュートがほとんど
だったが針のサイズはときどき変えてみたりはした。
バラしても問題ないぐらい釣れるので、あまり気にはしなかったが。
それにしてもjanさんはあまりバラしていない。何が違ったのだろう。流し方の違いだろうけど。
また、私が先行したその後ろで釣られているところを何度も見た。さすがとしか言いようがない。


d0111124_1723643.jpg

素晴らしい渓相 自分が写っているこんな写真を撮ってもらえて嬉しい

d0111124_17241131.jpg

このように腹のオレンジが綺麗な岩魚がオンパレード

d0111124_17245153.jpg

janさんが釣った腹が金色の岩魚

d0111124_17261129.jpg

janさん


遡行については何ヵ所か冷やっとするところがあった。竿をたためばそれほど怖くはなかったの
だろうけど、janさんも私もなかなか竿を畳まない・・

クラックから入ってすぐ横に巻かなければいけないところを、そのままどんどん登っていって
しまい降りるのに大変苦労した。

そういえば夏にいった万太郎谷でも同じ間違えをした。懲りていない。クラックを登ることに
夢中になりすぎて横を見ていないのだ。
後から聞いたところ、そんなに高いところから巻くことはめったにないとのこと。

釜を泳いで滝に取りつかなければ先へ進めないところへ出た。谷にはもう日の差さない時間
となっておりかなり寒い。
この滝のことは釣りをする前から聞いており、泳ぐ気満々でいたのだが、寒すぎてまったく
泳げる気がせず納竿とした。

ビバーク適地を探しながら下る。10分ぐらい歩いたところに2人ならぎりぎり横になることが
できて、小さな焚き火ならおこせそうな平地を見つける。そこに農ポリを張って野営とした。


d0111124_17304269.jpg

農ポリを利用したタープを張って火を熾す

d0111124_17312733.jpg

キルトを被って焚き火の横にそのまま寝た


夜は焚き火を囲って数々の岩魚料理と山椒味噌に舌鼓を打ち、この渓や岩魚がどれほど貴重なもの
かを興奮して話した。岩魚を食べながら話すというのもあれだが・・

翌朝、釣りはなし。朝食をとって少しのんびりしてすぐに脱渓とした。だいたい釣ろうにも朝の気温
の低いときにこの先にあるあの釜を泳ぐ気にはとてもなれない。

帰りはけっこう急な斜面で谷が深いため距離もありなかなか大変だった。
岩の脆いところで次の一歩が出せなくなり、先にそこを越えていたjanさんにロープを垂らして
もらって登れた。一人だったらどうしていただろう。一度沢まで降りていたと思う。


d0111124_1734664.jpg

脱渓


林道に出てからはアスファルトの道を延々歩いてゲートに到着。かなり疲れた。
帰りの車の中でも、この渓がどれほどすごいかということばかり話していた。

来シーズン、何度も訪れたい渓だが、あまり来すぎて魚が減りすぎては困る。
我慢して一度や二度の釣行にとどめておきたい。
今からその一度か二度の釣行が楽しみでならない。
[PR]
by nari0000000000 | 2010-11-20 17:44 | フライフィッシング