雁峠から雁坂峠
2009年 01月 27日
メンバー:Wさん、Nさん、私の3人
行程:
1月24日(土)
10:30新地平→16:50雁峠(休憩)17:10→17:10雁峠山荘
1月25日(日)
8:30雁峠山荘→8:10雁峠(休憩)9:00→11:20燕山→昼食→古礼山→
14:45水晶山→17:00雁坂小屋
1月26日(月)
7:30雁坂小屋→8:30雁坂峠→久渡沢→12:40林道→14:10道の駅みとみ
ラッセルラッセルの山行であった。ラッセルはつらい。踏み後はまったくなく、
3日間誰とも会わなかった。
【1日目】
天気は快晴。新地平から笠取小屋をめざす。笠取小屋で鍋をする予定で、
食料は3人で分担。僕は豆腐、しらたき、うどん等を担当。豆腐・しらたきは
新地平で水を切った。
水を切ったところで大して重さは変わらないだろうが、無駄を省くことは精神衛生よい。
ワカンをはめて広川沿いの林道を延々歩く。ワカンでもけっこう雪に埋まるため大変だった。
すぐに息が上がり、とにかく進まない。
途中、渡渉を何度か繰り返す
雁峠の急坂下に着いたときには既に16時近く、日も翳りはじめていたため、
笠取までいくのはあきらめた。
少し登るとやっと展望が開けた。ずっと林道歩きで疲れきっていたが、展望があると
やはり元気が出る。
夕方、雁峠から
小屋に着くと「老朽化のため緊急避難時以外は利用しないでください」との張り紙があった。
もうすぐ日没であり笠取小屋まで行くと真っ暗になる、今はまさに緊急時だろうということで
小屋を利用させてもらうことにした。
晩ごはんはちゃんこ鍋。昆布・生姜・にんにく・鶏がらスープでダシを取り、塩、しょうゆで
味付けした。
具材はきのこ類、白菜、長ネギ、油あげ、鳥つくね、豚バラなど。しっかりした味で美味すぎた。
Nさんが「安心できる味」と言っていたが、まさにその通りだった。
ちゃんこ鍋
鍋以外も充実の内容だった、今回もWさんから色々学んだ。特にマッシュポテトの粉末で作る
ポテトサラダは秀逸だった。粉末からマッシュポテトを作り、玉葱ときゅうりを塩でしなっと
させてからマヨネーズで和えるだけ。
マッシュポテトの粉末は軽いし大量に出来上がる、どう考えてもこれは山岳食品といえるだろう。
他にも、乾燥きんぴらごぼうや、きゅうりと生姜の塩漬けなど。アルファ米が進んだ。
小屋内にテントを張って就寝。満腹のためぐっすり眠れた。
はじめて小屋内テントをやった
【2日目】
Nさんと私は次の日休みのため雁坂峠に、Wさんは笠取山ピストン後下山予定。
雁峠でWさんと別れ、雁峠からの急登にかかる。依然ラッセル続きである。1日目と違うのはけっこう展望があることだ。昨年5月に縦走した時は天気が悪く視界のほとんどない尾根歩きのためつまらなかったが、この日は快晴のため展望を楽しみながら尾根を歩けた。
昼ごはんは広々とした最高のロケーションで食べることができた。カップヌードルのカレーにゆで卵を入れて
食べた。前日コンビニで買った半熟ゆで卵は寒いからかどろどろで温泉卵みたいになっていた。
山で食べるカップヌードルはなぜこんなに美味いのか。家で食べる10倍以上は美味いだろう。
昼ごはん時の風景
雁坂峠と雁坂小屋の分岐点から道に迷った。踏み後も道跡もないため道標の指す方向通りに斜面を降りていったが、なんだか雰囲気が怪しくなってきたため分岐点まで戻ることにした。
ここで1時間ぐらいはロスしただろう。日没近くだったため少しあせった。
分岐点から慎重に進み、なんとか日没前に雁坂小屋に着くことができた。
雁坂小屋
晩ごはんはアルファ米とソーセージ、石狩汁にした。うにあられにマヨネーズと七味をかけた
のや、するめをつまみに、八海山を飲んだ。ナルゲンボトル500mlにまだ半分以上残って
いたためゆっくり楽しめた。八海山も美味いが、やはり山でのお酒はその土地のものにしたい。
前日近所のスーパーで山梨のお酒を探したがなかった。
【3日目】
朝焼けを眺めながら味噌バターラーメンの朝食、ラスト1本のたばこは迷わず朝焼けで食後の一服。
最高にうまかった。これだからタバコがやめられない。といってもいずれやめる!ニコレットガムでも「禁煙セラピー」を読んでもダメだったが、ニコレットパッチはやってみようと思う。
一服時の風景
雁坂小屋から雁坂峠までもすごいラッセル。15分のコースタイムが1時間近くかかった。
雁坂峠からは素晴らしい展望だった。
峠に出た時、カモシカの群れが尾根を下るのを見ておどろいた。10匹以上はいた。
すぐにカメラを取り出そうとしたが間に合わなかった。色がかなり濃い茶色だったので
鹿ではないと思うのだが、もっとしっかり見たかった。
雁坂峠から
富士山が綺麗に見えた
九渡沢沿いに下山。かなり急だった。いたるところにデブリがあり、デブリの雪塊のほうが
雪がしっかりしているため、なるべくデブリの上を歩くようにした。
デブリじゃないところはかなり雪深い、アイゼンでオーバーパンツの内腿のところをひっかけて
破いてしまった。スパッツにも穴をあけてしまった。
しばらくいくと滝上で降りれないところに出た。少し試してみたが、足を引っ掛ける岩も掴める岩も
少ない。荷物が大きいことからバランスを崩すと怖いので、横の尾根から巻くことにした。
ロープがあれば簡単に降りれたと思うので、これからは本格的なザイルでなくても30mのロープ1本は常に持つようにしようと思う。
下山後、道の駅みとみで蕎麦とうな丼の定食を食べ、ビールを飲んだ。食後は笛吹の湯によって帰路についた。
ラッセル山行はとにかく時間がかかる。1日目はコースタイム3時間のところに8時間半かかった、2日目も同様。下山時も4時間のところに6時間半かかった。
雪山はかなり時間に余裕をもって行動しなけれならない。
行程:
1月24日(土)
10:30新地平→16:50雁峠(休憩)17:10→17:10雁峠山荘
1月25日(日)
8:30雁峠山荘→8:10雁峠(休憩)9:00→11:20燕山→昼食→古礼山→
14:45水晶山→17:00雁坂小屋
1月26日(月)
7:30雁坂小屋→8:30雁坂峠→久渡沢→12:40林道→14:10道の駅みとみ
ラッセルラッセルの山行であった。ラッセルはつらい。踏み後はまったくなく、
3日間誰とも会わなかった。
【1日目】
天気は快晴。新地平から笠取小屋をめざす。笠取小屋で鍋をする予定で、
食料は3人で分担。僕は豆腐、しらたき、うどん等を担当。豆腐・しらたきは
新地平で水を切った。
水を切ったところで大して重さは変わらないだろうが、無駄を省くことは精神衛生よい。
ワカンをはめて広川沿いの林道を延々歩く。ワカンでもけっこう雪に埋まるため大変だった。
すぐに息が上がり、とにかく進まない。
雁峠の急坂下に着いたときには既に16時近く、日も翳りはじめていたため、
笠取までいくのはあきらめた。
少し登るとやっと展望が開けた。ずっと林道歩きで疲れきっていたが、展望があると
やはり元気が出る。
小屋に着くと「老朽化のため緊急避難時以外は利用しないでください」との張り紙があった。
もうすぐ日没であり笠取小屋まで行くと真っ暗になる、今はまさに緊急時だろうということで
小屋を利用させてもらうことにした。
晩ごはんはちゃんこ鍋。昆布・生姜・にんにく・鶏がらスープでダシを取り、塩、しょうゆで
味付けした。
具材はきのこ類、白菜、長ネギ、油あげ、鳥つくね、豚バラなど。しっかりした味で美味すぎた。
Nさんが「安心できる味」と言っていたが、まさにその通りだった。
鍋以外も充実の内容だった、今回もWさんから色々学んだ。特にマッシュポテトの粉末で作る
ポテトサラダは秀逸だった。粉末からマッシュポテトを作り、玉葱ときゅうりを塩でしなっと
させてからマヨネーズで和えるだけ。
マッシュポテトの粉末は軽いし大量に出来上がる、どう考えてもこれは山岳食品といえるだろう。
他にも、乾燥きんぴらごぼうや、きゅうりと生姜の塩漬けなど。アルファ米が進んだ。
小屋内にテントを張って就寝。満腹のためぐっすり眠れた。
【2日目】
Nさんと私は次の日休みのため雁坂峠に、Wさんは笠取山ピストン後下山予定。
雁峠でWさんと別れ、雁峠からの急登にかかる。依然ラッセル続きである。1日目と違うのはけっこう展望があることだ。昨年5月に縦走した時は天気が悪く視界のほとんどない尾根歩きのためつまらなかったが、この日は快晴のため展望を楽しみながら尾根を歩けた。
昼ごはんは広々とした最高のロケーションで食べることができた。カップヌードルのカレーにゆで卵を入れて
食べた。前日コンビニで買った半熟ゆで卵は寒いからかどろどろで温泉卵みたいになっていた。
山で食べるカップヌードルはなぜこんなに美味いのか。家で食べる10倍以上は美味いだろう。
雁坂峠と雁坂小屋の分岐点から道に迷った。踏み後も道跡もないため道標の指す方向通りに斜面を降りていったが、なんだか雰囲気が怪しくなってきたため分岐点まで戻ることにした。
ここで1時間ぐらいはロスしただろう。日没近くだったため少しあせった。
分岐点から慎重に進み、なんとか日没前に雁坂小屋に着くことができた。
晩ごはんはアルファ米とソーセージ、石狩汁にした。うにあられにマヨネーズと七味をかけた
のや、するめをつまみに、八海山を飲んだ。ナルゲンボトル500mlにまだ半分以上残って
いたためゆっくり楽しめた。八海山も美味いが、やはり山でのお酒はその土地のものにしたい。
前日近所のスーパーで山梨のお酒を探したがなかった。
【3日目】
朝焼けを眺めながら味噌バターラーメンの朝食、ラスト1本のたばこは迷わず朝焼けで食後の一服。
最高にうまかった。これだからタバコがやめられない。といってもいずれやめる!ニコレットガムでも「禁煙セラピー」を読んでもダメだったが、ニコレットパッチはやってみようと思う。
雁坂小屋から雁坂峠までもすごいラッセル。15分のコースタイムが1時間近くかかった。
雁坂峠からは素晴らしい展望だった。
峠に出た時、カモシカの群れが尾根を下るのを見ておどろいた。10匹以上はいた。
すぐにカメラを取り出そうとしたが間に合わなかった。色がかなり濃い茶色だったので
鹿ではないと思うのだが、もっとしっかり見たかった。
九渡沢沿いに下山。かなり急だった。いたるところにデブリがあり、デブリの雪塊のほうが
雪がしっかりしているため、なるべくデブリの上を歩くようにした。
デブリじゃないところはかなり雪深い、アイゼンでオーバーパンツの内腿のところをひっかけて
破いてしまった。スパッツにも穴をあけてしまった。
しばらくいくと滝上で降りれないところに出た。少し試してみたが、足を引っ掛ける岩も掴める岩も
少ない。荷物が大きいことからバランスを崩すと怖いので、横の尾根から巻くことにした。
ロープがあれば簡単に降りれたと思うので、これからは本格的なザイルでなくても30mのロープ1本は常に持つようにしようと思う。
下山後、道の駅みとみで蕎麦とうな丼の定食を食べ、ビールを飲んだ。食後は笛吹の湯によって帰路についた。
ラッセル山行はとにかく時間がかかる。1日目はコースタイム3時間のところに8時間半かかった、2日目も同様。下山時も4時間のところに6時間半かかった。
雪山はかなり時間に余裕をもって行動しなけれならない。
by nari0000000000
| 2009-01-27 13:26
| 山歩き